この度、第29回SHSR学術大会を2021年12月11日に順天堂大学お茶の水キャンパス　小川講堂で開催させていただくことになりました。
　1993年に現・名誉顧問の小川秀興先生が始めたＳＨＳＲの第1回大会は、すでに活動していた欧州、北米の毛髪学会をお招きして、” THE TOKYO SYMPOSIUM FOR NEW FRONTIERS IN HAIR RESEARCH” として東京で開催され、大陸間毛髪研究会が組織されました。当時の私は、会場の照明係をしながら、学会に参加しておりました。その後の毛髪研究の進歩や海外研究者とのつながりの拡大は皆様がご存じの通りです。「SHSRにJAPANがついていないのは、アジアを代表する組織にするため。」と設立当時に小川先生からうかがいました。この志は現在まで続き、韓国の毛髪研究会とのつながりが強くなり、現・代表世話人の大山学先生を中心に昨年から日韓合同シンポジウム「KHRS-SHSR Friendship Symposium」の開催に至っており、今回の大会でも開催させていただきます。
　さて、来年11月にはCOVID-19感染拡大のために延期となったWCHRを控えております。パンデミックのなかでも毛髪科学研究が歩みを止めずに進歩していることを社会に示し、皆様の現在のご研究やご興味を刺激できるような大会にいたしたいと存じます。何卒、奮ってのご参加をお願い申し上げます。

2021年8月
第29回SHSR学術大会　会頭　植木理恵
（順天堂大学医学部順天堂東京江東高齢者医療センター）